Z900RSタンク板金修理

T’sさんからの依頼。

着工前の写真を撮ったはずなのにない為写真はございませんが、

サムネイルと言えばいいのか最初の写真の中央より下のミドリとキイロの堺目辺りが凹んでました。

修理方法には色々ありますが、今回はホットグルーガンを使ったデントリペアに挑戦しました。

途中経過も熱中していて作業中の写真は撮り忘れてありません。

3次曲面のバイクのタンクはとても硬く何度もグルーガンと自作のプーラーで引っ張りましたが奇麗に元通りとはいきません。

何回接着しては引っ張りを繰り返したかわかりません。

言い忘れましたが、デントリペアの指定で預かったわけではなく私が勝手に興味と挑戦したい思いでやってみました。

デントリペアで奇麗に元通りとはいかなくてもクリアーだけで微細な凹凸を消せる位になればと思ったのですが

なかなかそうは上手くいきませんでした。

只、パテは一切使っておりません 微細な凹凸をペーパーをかけて平滑にしようとしたらベースコート(色)の部分まで

削れてしまったので塗装はベースコートからしました。

今回の修理方法を選んだ理由は他にも塗装を剝し電気溶接して引っ張る方法では焼けたり 引っ張った際に

穴が開いたりする事があるのでバイクのタンク修理方法として使いたくありません。

純正タンクは今回のタンクも含め内部コーティングはされていませんが たとえされていても今回の修理方法ですと傷める事もありません。

なによりもパテを使う事がないと既存のライン(タンクの模様)が消える事がないので作業が楽になります。

どのようなケースにも対応出来るわけではなく、再塗装されておらず傷がない凹みだけの場合のみ可能です。

タンクの中に手が入れば通常のドリーとハンマーで叩いて板金出来たのですが

手も入らず位置も遠く無理でしたので、引っ張るには今回の方法か、裏から直接押し出す方法、

塗装を剝してワッシャーを溶接しそれを引っ張る方法位しか知りません。

溶接は電気溶接は使いません、危険な上焼けますし穴が開いたら大変ですので

半田溶接で引き出しています。鉄板は焼けませんし千切れるのは鉄より強度のない半田ですから

穴を開けてしまう事もありませんでした。

このような塗装をし直さなくても凹みさえ治せば良いケースは少ないのでデントリペアの

腕も上がりませんが、得るものはたくさんありました。

そのままタンクにグルーガンを付けても全然密着せず簡単に剥がれてしまいますが

修理箇所にミッチャクロンを塗る事で解決しました。

塗装仕事でミッチャクロンを使う事はほぼありません 使う場面としては

ガラス製や瀬戸物を塗装する際、手の届かない入り組んだ場所を塗装する時

ぐらいにしか使いませんが今回もう一つ効果的な使い方を発見しました。

只タンクからグルーを剝すのは大変でした。

下の写真は塗装後です。

塗装しなくても良い精度でデントリペアを極めるには程遠いです。

今回は季節的に寒いので冷えて固まるまでが早かったが真夏はコールドスプレーを

使うと早く引っ張り作業に移れると感じました。