サンドブラック塗装
COSMICさんからの依頼で完成したLONER独自の塗装(塗装方法)です。
決して難しい塗装ではないのですが詳細を公開して自分より商売が上手な人に
真似されても癪なので公開はいたしません。
質感的にはエンジン等の縮み塗装(リンクル)のように見えますが
よく見れば表面は皴々ではありません。
エンジン、ミッション等に適している塗装です。

こちらのリアフェンダーストラットは切り詰めて溶接されていますので
パテで成形し継ぎ目を消します。
軽くブラストされていましたがサンダーの傷や、縁へのブラストが不十分に感じたので
念の為ブラストをしました。

塗装の密着のみならずパテの密着もブラストをすることで各段にあがります。
メッキ部品の足付けにLONERでは必ずブラストをしておりますが
誰に教えてもらったわけでもありません。
自分自身で作業するなかで突き詰めた結果であり使うメディア(砂)の番手や道具の選定も
自身で見つけ辿りついた方法です。
通常の板金塗装屋ではブラストをする作業も道具も必要ありません。
LONERでは車の錆修理もブラストを使い裏面は当然無理ですが表面はブラストで
錆を完全に除去して修理しています。
車のような薄い鋼板の錆をサンダーなどで削っても錆は完全には除去できません
それどころか錆びていない鋼板まで削ってしまいさらに薄くなるだけです。
効率よく錆だけを除去する為にはブラストでの施工は遥かに理にかなっています。

話が逸れましたがパテの後はサフェーサーを塗装し下地を整えます
どうしてもパテには小さな巣穴が残ってしまいそのまま塗装しても巣穴は埋まりません
その巣穴を埋めるべくサフェーサーを吹くのですが只吹いたとて
そう埋まるほど簡単ではありません。
サフェーサーも自分が勤めたての頃はグレー(灰色)しかありませんでしたが
25年ほど前から少しずつ白、灰色、黒の3色から世に出てきたと記憶しています。
今では隠蔽性の低い塗装の効率を上げるべく黄色や、赤のサフェーサーも出てきています。
サフェーサーの目的は下地処理だけの目的ではなく塗装の効率も考えての白だったり黒だったりします。
黒に塗装する場合には下地が黒いほうが染まりが早く短時間でクリアー塗装に移行できる
ということです。
きちんと色が乾く前にクリアーに移行すると仕上がり時艶が引けてしまいます。
小さな部品、凹凸や窪んだ部品は磨きができないのでしっかりと乾いた状態でクリアーを吹かなければ
精度の高い仕上がりにはなりません。
エンジン、ミッション、プライマリーカバー、ロッカーカバーにそれ以外にもこのストラットのように
このサンドブラック塗装はいかがでしょうか。
ご依頼お待ちしています。

ちなみにこのサンドブラックは黒なのでそう呼んでますが何色でも可能です。
やったことはありませんが…。
